やも日記

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人生のターニングポイント! 転職活動のメリット3選

<この記事の構成>

・なぜ私が転職活動をしたのか?

☆転職活動で得られたメリット、思考の変化

・転職活動の始め方

・まとめ

(☆:最も読んで欲しい項目)

 

<なぜ私が転職活動をしたのか?>

 転職活動を始めたキッカケ、それは自分の人生に対する将来への不安でした。私は前職で自動車部品メーカーの化学系職種に従事していましたが、働きながら2つの不安が頭によく浮かんでいました。

 ・会社の将来性に対する不安

 ・他社で通用するスキルが獲得できない不安

 まず、会社の将来性についてです。将来性なんてあくまで推測でしかなく、正しい判断が出来ていたかなんて、正直なところもっと先になってみないと分かりません。しかし、前職の企業は、営業利益率が毎年2%前後、さらに売上は増加しているのに営業利益が右肩下がりの状況でした。製造業界では営業利益率が平均4%と言われている中、2%はかなり低いです。加えて、主力製品が自動車部品のみであることから、自動車業界の影響をもろに受ける企業でした。これらの状況を踏まえ、将来的に主力製品の買い叩きが加速し、これまで以上に利益が出なくなるのではないか?と不安になりました。

 企業の利益が下がると、社内の間接費抑制→社員のボーナスカット→人材のリストラ、事業の縮小→倒産へ進んでいくと予想されます。企業規模などから、倒産になる可能性は低いと考えていましたが、私が定年退職するまでの間にリストラは十分あり得ると思うようになりました。そのような企業に勤めていても、もちろん年収は大きく上がりません。仕事は自己実現のための手段の1つですが、生きるためにお金を稼ぐ手段でもあり、企業選びにおいて年収は非常に重要な要素です。今後、リストラや年収の伸び悩みが生じた際、他社に採用される人材になっておきたいと考えるようになりました。

 他社でも通用するスキルを獲得したいと考えたとき、当時の環境では不十分と感じていました。(いま振り返ると、働くときの意識次第で前職の環境でのスキル獲得はある程度できた気もしています。しかし、求人情報をみていると現職の経験の方が有利に働きそうな求人もあるため、転職したことに後悔はしていません。)

なぜなら、私は化学系の職種に従事していました。自動車部品メーカーにおける化学系職種の役割は、主に化学メーカーから調達した材料を評価し部品に適用できるかを判断することです。この仕事は自動車部品を作り上げるために重要な役割を担っているのですが、材料開発者としての軸で考えた場合に、獲得できるスキルとしての物足りなさを感じました。化学メーカーから提案された材料を評価する立場から、メーカーに材料を提案する人材の方が、業務を通じ材料に対する深い知識が獲得でき、材料開発者として生き残っていけると考えました。

 以上の背景から、自動車部品メーカーから材料メーカーへの転職を決断しました。

 

<転職活動で得られたメリット、思考の変化>

 約4ヶ月の頑張りにより、無事に転職活動を終えることができました。でも、もし転職活動に失敗しても、活動してよかったと思えるくらい、今後のキャリアを考える上で重要な思考を3つ手に入れることができました。

 

 1.市場価値を意識した働き方

 2.過去の実績や経験を振り返り自信がつく

 3.社内の非常識を疑う意識

 

1.市場価値を意識した働き方

 入社当初は定年まで働くつもりでいました。そのため、社内で認められ可能な限り昇進したいと考えていました。しかし、転職活動を機に、社内価値ではなくいかに市場価値を上げていくかを意識するようになりました。社内価値を上げることも年収や周囲への評価アップなどが可能ですが、万が一、会社を変えることになった場合は、これまで積み上げてきた価値が大きく下落します。一方、市場価値を上げておけば、他社でキャリアを再スタートさせる場合にも価値が落ちにくいです。年収をアップさせるには社内の昇進よりも転職の方が実現しやすいとも言われています。

 転職を成功させ市場価値を高めるためには、経験やスキルを希望の求人にマッチさせる必要があります。そこで、私は求人情報を定期的に確認し、興味のある求人に求められる経験やスキルを確認しています。現職で数年ほどスキルを磨きたいと考えているため、すぐに転職活動をする予定はありませんが、それでも求人情報の確認は怠っていません。

 必要な経験やスキルを把握したら、これらを獲得し職務経歴書に落とし込めるような仕事の選び方、時間の使い方を意識』しています。この思考が非常に肝要だと考えており、これができるかが市場価値の高い人材になれるかどうかの分かれ道です。実際に些細な業務であっても、職務経歴書に書ける経験や実績がないか意識して取り組むようにしています。

 

2.過去の実績や経験を振り返り自信がつく

 転職活動を始めると、求人検索と同時に職務経歴書の作成が必須になります。職務経歴書の作成には、過去の経験や実績を思い出し、それらを文章に落とし込む作業が必要になるため、時間と労力を割かなければいけません。さらに、自分に自信がないと、大した経験や実績が少ないと思いスキルの棚卸しが億劫になります。しかし、私は

『自信がない人ほど、過去を振り返り経験とスキルの棚卸しをして欲しい!』

と考えています。私も自信がありません(現状もそれほどありません…)。ですが、過去を振り返ると棚卸しをやる前に想定していたよりも沢山の経験や実績を洗い出すことができます。仮に大きな経験や実績がなくても、職務経歴書の書き方によって十分アピールが可能です。職務経歴書を作成して最もメリットを感じた部分、それは、

『過去を振り返ることで、獲得した経験やスキルが人に聞かれてもすぐに答えらるくらい明確になり、自信がつくこと』

です。さらに、当初は向上させたいと考えていたスキルが不要、または思うように上達していない場合に、それらを改めて認識できるよい機会になります。自信をつける、目指したい自分になるために軌道修正する方法として、非常に有用です。

 

3.社内の非常識を疑う意識

 残業代は15分単位でつけるのが当たり前だと思っていませんか。これは、転職活動前の私です…笑

 前職では、社内システム上、残業時間を15分単位で入力するようになっていました。この仕組みが当然違法だとは気づいていませんでしたが、Open Workで他企業の口コミを検索してみると1分単位で残業をつけている企業があることもわかりました。ちなみに、Opem Workとは、オープンワーク株式会社によって運営されている口コミサイトです。社員が所属企業の口コミを登録しているので、内情を知るにはとても有用なサイトです。(※口コミが事実かどうかをよく考えて判断する必要はあります。また、多くの口コミは転職希望者によって書かれている可能性が高いため、どの会社も少しネガティブに評価されている懸念があります。)

 そこで、この差に疑問を感じて法律と残業時間について調べると、労働基準法に以下の規定があることから、『残業時間を15分単位でつけさせることは違法』となります。

第三章 賃金
(賃金の支払)
第二十四条 賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。

(引用元:e-Gov 法令検索

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049#105)

 この事実を知った時は衝撃を受けましたが、他社の情報を仕入れてよかったと思いました。古い体質が残っている企業であれば、他にも似たような事例がザラに出てくるかと思います。みなさんには自分自身を安売りしないように、法律をしっかり理解して働いて欲しいと思っています。

 

<転職活動の始め方>

 いかがだったでしょうか?実際に転職をしなくても、転職活動をすることは将来的に十分なメリットがあると感じてもらえたと思います。

 転職エージェントに登録すると、今すぐの転職を考えていなくても求人情報がみれたり、職務経歴書の添削をしてくれるなど、登録すること自体にメリットがあります。実際に私も数年後の転職を見据え2社の転職エージェントに登録しています。しかし、転職エージェントへの登録に気が乗らなかったり、どの転職エージェントを選べばよいか分からない人は、是非コメントでご相談ください!

 それでも、お忙しかったり、気が乗らない場合は最低限の転職活動として、Open Workへ登録し他社の調査、職務経歴書に記載できるようなスキルの棚卸しに取り組んでみてください。

 

<まとめ>

 今回は、転職活動をすることで得られたメリットや変化について紹介させていただきました。私の周りにも転職活動をしたいけど、実績がない、キッカケ(突き動かすトリガー)がない、忙しくて時間が取れないなどの理由で足踏みしている人が多くいらっしゃいます。

 ズルズルと流れに身を任せて生きること、それも人生ですが、そのような生き方に後悔すると思われた方は、この記事をキッカケに一歩踏み出していただけると嬉しいです!

 お互いよりよい人生を歩みたいですね!